2016/10/14

「ファッションオタク」なのか「服オタク」なのか、見極めた方がいい。というはなし





どうも、アートリサーチャーさくらこです。

昨日、ミーシャさんリツイートされたことで、多くの方の目に触れたこのツイート。




今日は、その後もつぶやいた「ファッションオタク」と「服オタク」を見極める大切さと、今後ファッション業界で求められる人材になるためには何が必要かを考えたいと思います。


「ファッションオタク」と「服オタク」のちがい

 

「ファッションオタク」とは、洋服を着ることや最新のトレンドに興味がある人のこと言うと思います。

スタイリングを工夫して自分だけの着こなし方を見つけること、移り変わっていく流行そのものに関心があり、「お洒落とはなんぞや」を追求する人のことです。



「服オタク」とは、洋服そのものに興味関心がある人のことを言うと思います。

構造や制作過程を知りたい、どちらかと言うと職人のような気質でしょうか。
例えば、イッセイミヤケの現デザイナー宮前さんは、高校生のころに装苑賞にノミネートされるほどの技術やセンスを持ち合わせていました。


文化服装の同級生 野口さん(古着屋ヴィアブリッジ店主)がおっしゃっていたのですが

「男子高校生って、ふつうは自分のお洒落に一生懸命じゃん?そんな時にレディースの洋服作ろうと思うって、よっぽど服オタクなのよ。マトフの2人も、いつも廊下側の隅で、一生懸命洋服作りしていたんだよね~。」

と、デザイナー達の服オタクぶりが垣間見れます。


なぜ「ファッションオタク」と「服オタク」を見極めないといけないのか

 

ではなぜ、このふたつを見極める必要があるのか。
それは、「ファッションが好き」という言葉の曖昧さにあるんではないしょうか。

普通にお洒落を楽しむ程度なら、「ファッションが好き」で問題ありません。
しかし、あなたがファッション業界に進もうと考えているのなら、漠然と「ファッションが好きだから」で終わらせてはいけません。


「ファッションが好き」という言葉の中には「スタイリングを組んでお洒落を演出することが好き」「デザインを生み出して洋服を制作することが好き」「ファッションを通して人と繋がることが好き」など、様々なニュアンスが入り混じっています。


もう一度立ち止まり、あなたの「ファッションがすき」は何なのか、
「ファッション(流行)」という変化が好きなのか、
「服」という1枚の布がもつ可能性や創造性に惹かれているのかを見極めてみてはいかがでしょうか。



アパレル就活で感じる「専門学生」と「一般学生」のファッションに対する熱の差

 

ではここで、今後ファッション業界で求められる人材になるためには何が必要かを考えたいと思います。


私は教育学部出身ですが、一般就職を選びアパレル業界(3社)と、好きな企業を2社受けました。

やはりアパレル業界に、一般学生が乗り込むとなると、それなりの覚悟が必要なんです。

知識においても、技術においても、「アパレル」というものに外からしか触れてこなかった自分が、「アパレル」の内側で学んできた学生と、どう違いを出して進むのか。
この時期の私は、完全にアンチ文化服装でした笑

そのアパレル就活の際に、一般学生同士で仲良くなった友人Sくん。
彼は、本当にファッションオタクでした。



私がギャルソンのコレクションしか見てないというと、
「なんでアパレル業界目指しているのにコレクション見ないの?落とし込みの元のルック知りたくない?」と言われ、
私が第一志望のブランドに落ちた時に「販売員は大卒じゃなくても出来る仕事なのに、なんで大卒で受けているんだろう」とマイナス発言をしたら
「どんな人でもファッションが好きなら関わることが出来るってすごいことじゃない?そう思うんなら、アパレル向いてないよ」と言い放たれました。

結構その辺りから目が覚めました。
そして面接を受ける中でも、自分は「売る楽しさ」よりも「買う楽しさ」が好きでファッションに惹かれていたこと、
古着も新品もブランドに関係なく、カッコいいと思った一枚の洋服に出会える喜びが好きなんだと、買う側の人間であると気が付けました。

今でもファッションは大好きなので、アパレルの外側の人間として楽しんでいます。


そして、アンチ文化服装でしたが、私が知っているガチ勢の子たちは、高校生で自分の未来を自分で決め、その選択に責任を持って全うしていて、年下でも本当に尊敬しています。


間違ったっていい、飛び込むことが大切

 

就活仲間のS君は、今アパレルの販売員として働いています。
しかし働く中で、服そのものに興味を持ち「服とはなんぞや」を学ぶために、文化服装に入学することを決めたようです。


また一度入学してみて、学ぶ中であなたの「ファッションが好きポイント」が明確化されて、在籍する科とズレが生じてしまう人もいるでしょう。
販売員として働いていても、自分のブランドのビジョンと自分の価値観にズレが生じてしまう人もいるでしょう。



でも、それでいいんです。
もし、飛び込まなければ自分はファッションの何が好きなのか、ファッションの何に惹かれ何が活力になっているのか知らないままだったんではないでしょうか。



何かを始めるのに、遅すぎることはありません。
しかし、早ければ早いほど、軌道修正もできるし、早ければ早いほど、その好きな道で飯を食えるまでに楽しみながら働くことができます。



ちなみに、野口さんは
「何かを始めるのに、遅すぎることはない。って言葉、日本教育のマヤカシだよ!早い方が良いに決まっているんだから!笑」
とおっしゃってます。


さいごに

 

自分の理想と現実にギャップがあるのなら、その差を埋めるのはあなたしかいません。


やりたいことが今の状況で出来ないのではなく、あなただから切り開ける新しい道・新しい職があります。

 道がなければつくれば良いし、職がなければ生みだせば良いのです。


私の本職は語学教材会社なんですが、語学の面から自分が大好きなアート・ファッション・カルチャー業界にアプローチできるように日々邁進中です。

熱い内容になってしまいましたが笑
今もう一度、自分と好きな何かの接点を見つめて頂く機会になれば幸いです。



ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

thanks and peace
by アートリサーチャーさくらこ
 



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