2018/05/19

「アートリサーチャーさくらこ」肩書きを終了して、ただの斜森さくらこになります



どうも、斜森さくらこです。(キリッ


大学3年生から、使い出したアートリサーチャーさくらこという肩書き。

この肩書き、一度終了させたいと思います。
ボールカットヘアスタイルと共に足掛け4年、アートリサーチャーとして色んなことをしてきました。

なんか思い出したら、少しおセンチな気持ちになる(笑)

今日は、アートリサーチャーさくらこを終了する経緯と今後の活動について語ります。


人とは違う「肩書き」が欲しい!第一印象にインパクトを


大学3年生のころ、インスタ活動に力をいれるため人と違う個性を持ちたいと考えていました。

ブロガーでもなく、インフルエンサーでもなく・・・
そうだ「アートリサーチャー」にしよう!(大真面目)

アートリサーチャー(アートをリサーチする人)として
ハッシュタグを作って、数々のアーティストやモデルを紹介しました。

そして、社会人になってからもOLの傍でアートリサーチャーとして活動。

「アートリサーチャーって何?」っていう会話から話が広がりアートやファッション業界の人々との人脈を広げていきました。

ですが気が付いてしまったんです。

本職としてその業界で仕事をしている人からしたら、私のアートリサーチャー活動はお遊びとも取れる所詮趣味の一部でしかありません。

実際のところ会社の繁忙期はブログもインスタも更新できずアートリサーチャーという「肩書き」と自分の行動が伴わない時期もありました。

そして業界の方と関われば関わるほど、自分の素人感が見えてしまう。
趣味とは認めたくない、変にプライドを持つ自分と葛藤する日々で転機が起こりました。


趣味から仕事へ 移行する勇気と決意
 

昨年から本職で「自分史」という人生を振り返ってまとめる教材の制作に携わり実際に私も、自分史を書いてみたんです。

そしたら受験や就職といった人生の岐路に立った時に、私は必ず「芸術業界」に憧れを抱いていたけれど、ゼロから始める勇気が持てずに逃げていた結果が今だと分かりました。

実際に芸術業界関係者に、将来は東京とNYCにアートギャラリーを持ちたいと夢を語っても「芸大卒業してるの?」「作家どれくらい知ってるの?」「ギャラリーで働いた経験ありますか?」と聞かれます。
その度に芸術業界では専門性が問われることを痛感していました。

ですが気が付いてしまったんです。(2回目)

「今でしょ!!!!!!!!!!!!!」

偏差値や周りの意見に振り回されていたと思ってたけど、結局は自分が挑戦しなかったと分かった今。

25歳(なんか人生の節目っぽい)、新卒3年目、独身、都内に近い川越市に住んでいる。

正社員の安定はなくなっても、この岐路は自分に責任持って自分で決めてみようではないか(感涙)


決意が固まったら、あら不思議。
京都造形芸術大学に「学芸員」の資格が1年で取れるコースがあることを知り、即申し込みしました。(他にも色々なコースがあってオススメよ!)

学芸員の勉強をする中で芸術についても知識を深めることができる。環境が整ったことが嬉しくて、転職に自信が持てて新卒4年と1ヶ月の本日5月18日に退職に至りました。


ど素人でオッケー!無知の知からスタートです

  
学芸員の学びも既に走り始めてます。4月には1度スクーリングとレポート課題もありました。

そのスクリーングで、自分の無知度をさらに知りボコボコのヘナチョコになった事件があったのですが、(改めてブログ書きます)
真のアートリサーチャーとはどういう人のことを言うのか、なんとなく青写真が見えてしまった私はこの肩書きを終了することに決めました。


学芸員は、それぞれ専門性を活かして働くようです。
例えば、考古学、西洋美術、陶芸、現代アートetc

何を専門とするのか今はまだハッキリとは決めていませんが、私は「ステンドグラス」「現代アート」「モダンな日本美術」あたりでしょうか。

そのため、ステンドグラス作家の父が生きている間に伝承して学ばせていただきたいと願い、父改め斜森先生に弟子入りすることにしました。

短期集中してステンドグラスの基礎から学び直し、ガラス工芸のいろはを叩き込んできます。まずは3週間下関に帰省します。

その状況も、ブログ更新していく予定ですので皆さんよろしくお願い致します。


さいごに


私は、アートも好きですがファッションも好きです。アート的な造形的好奇心からファッションのデザイン面に目がいって好きになったのが始まりです。

しかし、古着屋の野口さんとの出会いでデザイン面だけではなく研究された機能美、服飾としての素材の質、ファッション史などを知りました。


女性にオススメサイズのリーバイス501。どちらも80年代後半のアメリカ製。ヴィンテージとして金額的な価値はまだついていませんが、この年代にはこの年代なりの雰囲気がちゃんとあります。 左・表記サイズ28 右・表記サイズ27 late80's“Levi's”made in USA 各《¥5,000》 … ジーンズのことよくわかんない、どう選べばいいのかわかんない…けど恥ずかしくない古着のリーバイスを履きたい、という初心者の方の声も聞きます。お値段的にも、このあたりから始めてみて、違いがわかるようになってから高いヴィンテージでもいいかもですね。だれでもさいしょは一年生!わかんないことは聞いてくださいね:)
鶯 undergroundさん(@uguisu_underground)がシェアした投稿 -


野口さんのお店が川越にあって頻繁に通ってた2年半は、いわばファッション学の短大に通っていた気分です。(まだまだ未熟だが)

そこから広がった知見をスタートとし、美術と服飾が融合した「ウェアラブルアート」(身に纏うことができる芸術)も研究していこうと思います。

片山文三郎商店さん(@bunzaburo)がシェアした投稿 -


ファッション、日本の伝統、現代アート、ガラス、私が好きな点を少しずつ深め、一つずつ繋げて融合させる道を歩き始めたいと思います。

きっと未来にあるだろうニューヨークの私のギャラリーで、芸術家とお客様の幸せに満ちた空間に自分が立っていることを妄想して頑張っていきます。


応援くださった皆さん、私のブログを読んでくれている方、ありがとうございます。
今後も宜しくお願い申し上げます。


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。

このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂けるように願って、これからも書き続けていきます。

by 斜森さくらこ



2018/04/19

Mirage あってないようなもの 和ろうそくの中の広大な宇宙の中の小さな私





どうも、お久しぶりのブログです。

みなさんお元気でしたか?

私はですね、実は色々な変化の渦中におります。

それについては、時が来たらしっかりご報告いたしますね。

今日は、明日から始まる「Mirage あってないようなもの」のお知らせと、心が動かされる芸術とはなんぞや。というアート的な内容について書きます。


和ろうそく職人 戸田さんが進化した


以前、こちらの記事でご紹介した戸田さん。
表参道の美容師、川越の和ろうそく作家、代官山の古着屋、ギャルソン好きのサラリーマン ファッションも生き方も自分以上のレベルの人と付き合い続けるには、勇気が必要

今年から、「櫨 佳佑」としての道を歩み始めたそうです。

今回の個展は、その歩みだしの第一歩でしょう。

昨年から知り合ったのですが、想像していた道とは違う道を示していると感じます。
毎回、期待値を超えてくる人です。


どうして私は、戸田さんの世界観が好きなんでしょうか。

それは、小さな和ろうそくの中に、目には見えない宇宙的な広がりを感じるからです。


奇想天外な見た目よりも、物の奥にある「いのち」


今回の個展は写真家Sho Makishimaさんとご一緒にされるということで
Shoくん(21歳!若い!)に少し話を聞きました。

彼は誰でも「写真家」と名乗れる今の世の中で、真の写真家を目指す貴重な青年作家です。

中でも、写真を芸術作品にするために実験も実験、写真家というよりも創作家?というくらいに今まで見たことがないアプローチで写真展を行なって来ました。


先日も新作を見せていただいたのですが、「ナニコレ?どうなってんの?」と驚き。

しかし、Shoくんの芸術写真が好きなのは、奇想天外な見た目ではなく作品から感じるいのち(意味)が深ーく沁みてくるからなんです。


いのちのない作品はただの物質にしか過ぎない。芸術とは言えない。


芸術って、こういうことか。そんな風に思わせてくれるShoくん。
写真を進化させたShoくんのことを心より尊敬しています。

戸田さん、改め櫨さんとShoくんは、似ています。醸し出す空気感も、目指す領域も、遥けき眼差しも。

そんな二人の作品展を客観的にみて感じたことがあり、お伝えしたら店頭ポップになりました。


宇宙を実際に見たことがある人は ごくわずか

でもあなたは 瞼のうらで 心の奥深くで 宇宙を知っているはず


Mirage –あってないようなもの–

 和ろうそくを知っていますか。本展では和ろうそくの写真を撮り、和紙に印刷し、和ろうそくの原料 櫨ロウでロウ引きした掛け軸を展示・販売しています。

和ろうそくの一部の写真のはずが、オーロラのような天の川のような、流星のような星々を見ることができます。

半透明のロウ引き掛け軸は、あちら側が見えるようで見えない。あなたにしか見ることができない宇宙が広がっているでしょう。

栞やぽち袋も販売しています。買ったあなたの手の中には、櫨ロウのいい香りと小さな宇宙があったりなかったり・・・

どうぞ、いらっしゃいませ。




さいごに

こんなブログでも読んでくれている素敵なあなたへ

もしよければ、小江戸川越までお越しください。

櫨ロウのいい香りの中で、お話ししましょう。

ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂けることを願い、書き続けます。

peace

by 斜森さくらこ

2018/01/15

コレクションを定価で買う喜びと、ブランド古着を安く買う喜びの違いについて考えてみた





どうも、アートリサーチャーさくらこです。

表参道にあるトレーディングミュージアム コム・デ・ギャルソンにて
2018SSnoir Kei Ninomiyaのワンピースを買いました。
(エプロンの下のふわっとしてるワンピース)




普段、シーズンの服を定価で買うことがほぼ無い私ですが、
友人の結婚式があるという理由をつけてお買い上げ。

デザインが可愛いと思い試着した瞬間、自分に似合っていて更にテンションが上がる。

値段はしますが、これから先何年も着ることができるデザインなので、それは良し。


そして、その後 代官山にある古着店 鶯undergroundにて
MARNIのブーツを定価の80%OFFで買いました。



そもそも元値は知らず、ブーツのデザインや履き心地という
物の価値で選んだのですが、元値を知って更にテンションが上がる。

店主の野口さんが善良な価格を付けていて、買う楽しさを存分に楽しめるお店です。
野口さんを紹介させてもらった以前のお店の記事はこちら
さて、新品と古着を同じ日に購入し、両方とも「いい買い物した!」と思いつつも、
嬉しい理由や、買った後の幸福ポイントが微妙に違うことに気がつきました。

この違いを明確にしたら、何か今後のマーケティングやビジネスのヒントになりそうなので
ブログ書いてみたいと思います。


最新コレクションを買うのは、ブランドと自分の間にストーリーがあるから


コムデギャルソンのノワール ケイニノミヤは、
2012年に「2013SS」デビューしたラインです。

大好きなギャルソンの新たな歴史のスタートをこの目で見れた感動と
そもそものデザインやブランドコンセプトがとても好きで
私の中ではノワールは特別なブランドです。


というように、好きなブランドがある人はブランドと自分との間に
何かストーリーを持っていることが多いと思います。

そのストーリーの上に、今季はこれを買おう!と決める。
多少値段はしても、ストーリーがあるというだけで
買うときに財布の紐が緩みやすくなる。

高額であればあるほど、「ストーリーがある」ということが
消費者にとってはポイントになっているのだと実感しました。

結果:
ブランド最新コレクションを買うと、そのブランドと一緒に歩いていける感覚が嬉しい
値も張るが特別な買い物として服にストーリーが出来て、買った後も服を見て幸福になる


古着を買うのは、新しい出会いと新しい感覚を求めるから


あえて、「古着なのに新しい出会い」と言いたい理由(わけ)があります。

それは特に古着屋 undergroundに限るかもしれませんが
店主の野口さんのセンス、野口さんの審美眼でセレクトされた服である時点で
私にとっては馴染み深いブランドの服でも「新しさ」を感じることが多いからです。

例えば、今回購入したMARNIのブーツ
マルニといえば、イタリアブランドらしいカラーや模様使いが、
派手なのに品があって素敵なブランドです。
だけど、自分とはフィールドが違うブランドとして見ていました。

ですから、先ほどのノワールのようにストーリーなど皆無の状態で
ブーツそのもののデザイン・ディティールなどの好みで選びました。

でもこれって、本来的なファッションの楽しみ方であり
ファッションを楽しむ本質的なコツかもしれません。

結果:
古着屋での出会いは、デザインそのものの胸キュンポイントで選んで新しい出会いがある嬉しさ
シーズン物ではないヴィンテージでも「良いデザインは常に新しい」という再確認ができ幸福になる


選ばないといけないという負担、というか「選べる能力」問題

高額なものだから、ストーリーが必要なのでしょうか。
今、たった1杯のコーヒーを買うのにも私たちは100円〜500円と
多くの店から選ばなくてはいけません。

選ばなくてはいけない程、業界が成熟している分野では
ストーリー(付加価値)をより明確にしなくては埋もれてしまい選択肢から排除されます。

デジタル世代、ミレニアル世代と呼ばれる35歳以下の私たちは、
高度成長期やバブル世代の70代〜40代の大人たちよりも
選ぶ瞬間が多く、いかに自分好みのものに出会い、正しく選び
幸福感を感じられるかの判断の瞬発力と判断能力が鍛えられています。

だから、若者諸君。悪い大人たちはそこを踏まえて偽物を世にバラまくのです。
探す労力を怠けさせるために、コレクション終わりにすぐ偽物を作ります。

そのパクリ技術とスピード感は、すごいです(笑)

本物のハイブランドを値段で諦めて、チープなパクリブランドで
ペラペラのゴワゴワの服を、自覚があって買っている若者諸君。

あなたの周りにも、探せば必ず本物の宝は転がっています。


さいごに


そんな素敵な古着屋を知っているという全国のファッションラバーたち、
ぜひメッセージください。

このブログで全国の小さくても、本物の洋服を善人価格(ココ大切)で
販売している古着屋を紹介したいです。

ちなみに、私が山口県下関市に住んでいた頃に世話になった
リサイクル古着屋「world used market シーモール下関店」は閉店していました。

1991年のコムデギャルソンのコート(¥6,000)や、
ジュンヤさん時代のトリコのスカート(¥3,000)、
イッセイミヤケのプリーツとファーのケープ(¥2,500)、

リサイクル店ならではの破格の値段で買い、今でも大切に着ています。

ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

peace

By アートリサーチャーさくらこ